On the way

思いつくまま気の向くまま

2018-01-01から1年間の記事一覧

フンボルト理念の終焉?現代大学の新次元 / 潮木守一(ネタバレあり)

備忘録。※誤り・解釈違いの可能性あり。 ベルリン大学が所謂フンボルト型大学の先駆け。ベルリン大学は、それまでの郊外の丘にある、エネルギーの有り余った青年たちの居場所という大学の立ち位置を変え、都市部の中心におかれた。これは、学生が集まること…

長い旅の途上 / 星野道夫

私がとても嬉しかったのは、星野さんの本の中に武満徹さんという作曲家の言葉が出てきたことだった。 父は武満徹さんの本を持っていて、何度か勧められたことがあり、そのうち読もうと思って自分の本棚に移した、ちょうどそのタイミングで、この本の中でその…

羊と鋼の森 / 宮下奈緒

想像と全く違う物語だった。 本当は、静かに、明るく、美しい物語。心がほっとするような。肯定してもらえているような。深い森の中の、木漏れ日か日だまりのような物語。映画化されるようで、キャストも良さそうだけれども、やはりまずは一度読まないとだと…

言葉にするということ

パソコンのキーボードをタイプするとき、心が落ち着くのはなぜだろう。 スマホで文字を打つよりも、しっくりくるのはなぜだろう。 キーボードを鳴らす音が、耳に心地よいのはなぜだろう。 文字を打つとき、文章をおこすとき、言葉にするとき、気持ちの中のも…

アラスカ 永遠なる生命 / 星野道夫

白いシャガの花の群生は、いつの間にかその姿を消した。 数日前の雨で萎れたのか、気温差が原因なのか、ただそういう時期だったのか、それはわからない。 でも、気づいたことがある。 同じ場所にはハルジオンも咲いていて、あの歌詞に出てきたようには、背は…

広い世界の小さなひろげかた

Green Snapというアプリがある。 インスタの植物版と思って貰えば良い。 なんとこのアプリ、みんなが植物の名前を教えてくれるのだ。 道端に咲く花を撮って投稿すれば、誰かが名前を教えてくれる。 いつも見ていた景色が、変わっていく。 ただの可愛い花が、…

道は開ける / デール・カーネギー

赤い表紙の文庫本。 だいぶ前に読み終わり、今も本棚のすぐ目につくところに置いてある。 なにかに迷ったら、読もうと思ってる。 随分と昔に、同著者の「人を動かす」を読んだけれど、どちらかひとつを選ぶなら、私は本書を強くおすすめする。 とにかく経験…

眠れなくなる宇宙のはなし / 佐藤勝彦

宇宙の本を読もう。 そう思って「宇宙 初心者 おすすめ」でネット検索したらヒットしたのが本書です。 読み始めたとき、語り口が優しすぎるのと、話題が少し古いので、正直どーかなーって思ったけど、読み進めるとなかなか興味深い。 古代から繋がる、人々と…

ネット通販を考える

現代人は忙しい。 買い物をする時間がない。 そう言われるようになったのはだいぶ前な気がするが、私はというと、ずっと無理やり時間を取って店舗に足を運んでいた。 もちろんクレジットカードも持っているのに、だ。 そこには、商品を自分で見て、手に取り…

年度末

春は出会いと別れの季節。 4月始めの日本の慣習は、お米の栽培が由来と昔聞いた覚えがある。 青空に桜が映える。 多くの人が去っていく。 みんなどんな思いで仕事をしているのか、その断片を知ることができた。 「こういう機会に話をすると、もっと話してお…

旅をする木 / 星野道夫

どうしてこの人の文章を読むと、涙が溢れそうになるんだろう。 星野道夫さんという写真家の存在を知ったのは、一昨年の夏だった。 SNSで友人が、没後20年の特別展について「ぜひ行きたい」と載せていて、それを見て1人で特別展に足を運んだ。 そのときの衝…

たくさんの人と出逢う

今まで、読む本は専ら小説ばかりで、随筆や新書は苦手な類だった。 しかし今、ある物事がきっかけで、あらゆることに関心を持つようになり、むしろ新書や随筆ばかり読んでいる。 そのようになってからまだ数冊目だが、小説とはまた違う、奥深さを感じる。 い…

どこにいくのか

職場の飲み会。 とても楽しかった。 最後に上司の言ったことが頭に残る。 自分の人生だけど、人の為に生きるものなんだよ。 私はそれを聞いて考える。 知りたいことは沢山あるし、行きたいところも沢山ある。 でも、生きる場所は常に自分の足が踏みしめる場…

大学とは何か / 吉見 俊哉(ネタバレあり)

今回は主に内容の要約で、感想は少しだけ。 主に本書は大学の歴史とその時代における役割と定義、形態を示してくれる。前半は世界、後半は日本。 まず、大学は中世の都市においてはじまり、建物を持たず、自由に移動できる存在だった。大学は、学生・教師の…

ガンジーの言葉

明日死ぬかのように生きよ。 永遠に生きるかのように学べ。 Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever. 最近、よく耳にする。 原因は、オリンピック金メダリストの小平奈緒選手の座右の銘らしく、ニュースでしょっちゅう…

人間この未知なるもの / アレキシス・カレル

随分と前に、友人に紹介してもらった本。2017-2018の年末年始の1週間で読破することを決意し、ギリギリ達成できた本。 序章を読んだ瞬間、大いにわくわくした。ここには精神と科学の統合知が詰め込まれているに違いない。そう確信があった。 現代から考える…

蜜蜂と遠雷 / 恩田陸

読書カテゴリー最初の1冊目は、「蜜蜂と遠雷」。 本屋大賞を受賞する前、その装丁と帯裏の文から、どーしても読みたくなって、普段は文庫しか買わないのに、単行本で買って、あっという間に読み終わった本。 ぜひともおススメしたい1冊。 とても良い。抜群に…

はじめに

はじめまして。ハルと申します。 ブログは高校生以来やってこなかったので、結構久しぶりです。 なぜ再びブログを始めようと思ったのかというと、 自分の言葉を外に発信したかったから 周りの目を気にせず、発言をしたかったから です。 facebookもやってい…