道は開ける / デール・カーネギー
赤い表紙の文庫本。
だいぶ前に読み終わり、今も本棚のすぐ目につくところに置いてある。
なにかに迷ったら、読もうと思ってる。
随分と昔に、同著者の「人を動かす」を読んだけれど、どちらかひとつを選ぶなら、私は本書を強くおすすめする。
とにかく経験談が多く、それが著者の主張の裏付けとなる。
海外の本によくある表現で、ときどき項目名だけではその例え話の真意がよくわからない。
でも読んでみてほしい。
少し気が楽になるから。
少し世界が変わるから。
変えてみようという気になるから。
私にとっての新しい発見は、祈りに関する記述かもしれない。
こういった自己啓発の類いの本に、宗教的記載が肯定的に書かれているのは、本書が海外の本で、時代を超えてきた本だからだと思う。
そしていま、それらは再び自律的精神のために注目を集めている。
神社に行くとか、そういうことがブーム(?)なのも、そういう流れだと思う。
そしてもうひとつ、ときには流れに身をまかせるという記載も。
抗えない運命も、ときには経験するだろう。そういうときは、運命に身をまかせるのだ。
最近は、いたるところで「人生100年間時代到来」と目にする。
何年生きられるかなんてわからないけれど、わからないのであればもしかしたらものすごく長いのかもしれないし、だったら今の経験だってものすごく大したことないのかもしれないね。
もっと物事に対して長い目で見たらいいのかもしれないね。
そう言い聞かせている気がするし、実際にそうだとも感じる。
また、なにかに迷ったらこの本を手にすれば良い。
項目名では読みたい箇所を見つけるのは少し困難だけど、それも自然と思って開いたページに目を通せばいいのかもしれない。