ネット通販を考える
現代人は忙しい。
買い物をする時間がない。
そう言われるようになったのはだいぶ前な気がするが、私はというと、ずっと無理やり時間を取って店舗に足を運んでいた。
もちろんクレジットカードも持っているのに、だ。
そこには、商品を自分で見て、手に取り購入したいという考え、カードではなく現金を使いたいという思いがあったからだ。
でも最近、書籍の購入についてはどんどんネットを使うようになってきた。
なぜなら、欲しいものがたいてい店舗にないからだ。
それでもできるだけコンビニ前払いとか、カードではなく現金を使うようにしている。
この間なんかは、前払いができない商品だからと、結局通販サイトにクレジットカードを登録してしまった。
そうしてどんどん、知らないところでお金が減り、レジにも行ってないのに部屋にものが増える。
金銭的な管理だけでなく、それ以外のなにかで、危機感を感じている。
電車に乗って、通勤して、その間に本を買う。
なんだか、違和感は拭えない。
でも、やっぱり便利。
ボタンひとつで、欲しいものが手に入る。
最近は時代の流れとか、そういったものに対応しなければという感覚が強くなってきて、本屋に行けばずらっとAI関連の本が置いてある。
(ネット通販を使うけど、なにもなくとも本屋さんには寄る。)
一方で、それだけじゃダメな気がして、忘れてはいけないこともある気がする。
それが買い物の仕方と関係があるのかはまだはっきりしないけど、
便利さと効率を優先して欲しいものを手に入れるということが、
その場にあるもので満足するという気持ちを育てることを妨げることになるのではないだろうか。
ただ、本当は手に入らなかったその書籍から学べることが多かったり、新たな知見を得たりすると、やはり必要な手段だったのでは、とも思う。
私はどちらが良いとか、正しいとか、そういうことを言っているんじゃない。
違和感の正体と、必要性や得られたことを天秤にかけたとき、どっちが重くなるかという話になる。
これを(所詮ただの)手段の話ととるか、手段(生活様式)は思想に繋がる話ととるかで重さは変わってくる。
結論はないので、これで今回の話は終わり。
タイトル通り、「考えた」のだ。