On the way

思いつくまま気の向くまま

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

流れ

人の溢れた構内で、みんなぶつからずに目的の方向へ進んでいく。 魚は身体で水の流れを感知できるから、群れでもぶつからないのだという。 人は、ときどきぶつかってしまうけど、魚と似たような機能を持っているのではないだろうか。 認識力、空間把握力、反…

歴史をつかむ技法 / 山本博文

日本史をざーっと知りたい。 そんな気持ちでネット検索したら、複数のサイトでこの本がおススメされていて購入を決めた。 最初の半分は、歴史学とはなにか、歴史の根拠はどうやって決まるか、ということを中心に。 それこそ「歴史はどのようにそれが史実と決…

明日の子供たち / 有川浩

不思議な感じ。ページがどんどんめくれていく。小説ってこんなに読みやすいんだっけ?そんな感覚が蘇る。決して妥協して選んだ本ではない。もちろん衝動もあったが、むしろ厳選を重ねたつもりだ。 勉強しなければ自分の価値がなくなると震えるほど本気で考え…

何者 / 朝井リョウ

何者になりたいのか 何者になりたがっているのか その問いかけは、決して就活生の専売特許ではない。 この人の小説は、良くも悪くも頭が痛くなるほど強く惹きつけられるということはない、でも不思議な色のドリンクみたいな。 飲んでみたら、たぶんおいしい…

メガネの選び方

「ほんとに君ってよく考えるよね、そこまでっていうほど考えるよね」 先輩にそう言われたとき、批判されているのかなという気持ちが頭をかすめた。 そこが私の性格というものだと思った。 でも、しばらくしてから、 それならば、もうそこまで考えなくても良…

万引き家族

誰が、なにを、罪と決めるのだろう。 たったワンシーンの脇役まで、豪華だった。 少年の、徐々に感じていった違和感を、たしかにそうだろうと思った。 ミキと、リンは、これからどこにいくのだろう。 なるほど安藤サクラは、すごい気がした。 もしかしたらそ…

暗幕のゲルニカ / 原田マハ

最後のページをめくった瞬間、これで終わりなのだと知り、ひとり驚きの声をあげてしまった。 そしてしばらくして、じわじわとこみ上げてきたのは、 ルース、あなたの提案はこれですね 唇の端をあげてにやりと笑う、そういう気分だった。 この本は、どちらか…

空が眩しいくらい青くて、 サマーソングを聴けば、 もう完璧に夏だ。 夏が来るから、 走り出さなきゃ