On the way

思いつくまま気の向くまま

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

漫画について

ある漫画に、 「天よ 今日を ありがとう」 というセリフがある。 ときどき思い出しては、大きななにかへの感謝を噛みしめる。 昔、手元に持っていた漫画のコラムで、作者がノンフィクションものに弱く(特に野生動物もの)、フィクションは現実には勝てない…

ふと思うこと

不足していることなどなにもない。 良いんだこれで。 なにを不満に、不安に思う必要があるか。 うんうん。 大丈夫。 ときどき、お腹のあたり、すとんと落ちる、この感じ。 そういうとき、私の不安はなくなり、ただ目の前の空だけ見えた気がする。 よしよし。…

玉依姫 / 阿部智里

本を喰らうという感覚を久々に味わった。 八咫烏シリーズの文庫版の最新刊を吊革で知り、早速入手、1日で読み終わってしまった。 前までは、面白い本は進むのが早くてすぐに読み終わってしまうことが惜しいと感じていた。なぜなら、貪るほど面白い本に出会う…

自然を想うこと、自然と思うこと

私はよく、この瞳の瞬きがシャッターになれば良いのに、と思う。 夕暮れの美しい朱色の雲の移り変わりがどこかに残せれば良いのに。 写真を撮れば良いと言われるかもしれないけれど、しかしやはり、レンズを通したものは瞳に映る景色とは異なる。 ただその一…

フンボルト理念の終焉?現代大学の新次元 / 潮木守一(ネタバレあり)

備忘録。※誤り・解釈違いの可能性あり。 ベルリン大学が所謂フンボルト型大学の先駆け。ベルリン大学は、それまでの郊外の丘にある、エネルギーの有り余った青年たちの居場所という大学の立ち位置を変え、都市部の中心におかれた。これは、学生が集まること…

長い旅の途上 / 星野道夫

私がとても嬉しかったのは、星野さんの本の中に武満徹さんという作曲家の言葉が出てきたことだった。 父は武満徹さんの本を持っていて、何度か勧められたことがあり、そのうち読もうと思って自分の本棚に移した、ちょうどそのタイミングで、この本の中でその…

羊と鋼の森 / 宮下奈緒

想像と全く違う物語だった。 本当は、静かに、明るく、美しい物語。心がほっとするような。肯定してもらえているような。深い森の中の、木漏れ日か日だまりのような物語。映画化されるようで、キャストも良さそうだけれども、やはりまずは一度読まないとだと…