夜の帳に
お腹が満たされていると
なかなか思考が思うようにはできませんが
考え過ぎないこともまた大切で
夜の帳が降りるころ
今日のことより明日のこと
過去のことよりこれからを
思えば良いかと思います
周りの目やら他人事を
気にしてばかりいるうちは
本当のことは見えなくて
迷子になりそうなものなので
新しいワンピースを買ってみて
少し大人になった気で
目の前のことをしたらよい
たくさんの洗濯物が足元を覆い尽くしたら
一枚一枚丁寧に
畳んでいけばよいだけで
それ以上もそれ以下も
私の手元にはありません
そのうち洗濯物がなくなって歩ける道ができるとか
余計なことは期待せず
無欲にやればよいのです
今日はお腹が満たされて
眠れることの喜びを
ニヤニヤしながら寝ればよい
夜の帳が降りるころ
街の明かりは街灯と
家の窓から漏れる光で
他にはなにも見えなくて
それで十分、帰る道は見えるのです